ネラ症集団感染に対応しすべきなのか、またそれで、安全なのかについて、考える
必要あります 。新しい保険所の指導内容を調べますと次のようになっています。
1.レジオネラ菌の繁殖を許す条件にしない。
・・・アメーバなどの原生動物に寄生し水温20度〜50度で増殖する。
よって、浴槽への給水温度は60℃を維持する。また、温泉タンク内の温度は
70度以上を維持する。
2.エアゾル(細かい水の粒子)を発生させない。
・・・ジャグジー、打たせ湯、温水シャワーなどに循環湯を使用しない。
3.水が滞留することをさける
・・・水が滞留し、水温が20度を超えると、生物幕(ぬめり)の発育が促進され
この生物膜にレジオネラ族菌とその宿主であるアメーバ等が繁殖する。
4.配管内を清潔に保つ。施設の維持管理を充分に行う。
・・・浴槽内のお湯は、週一度抜いて清掃を行う。なお、スライム(ぬるぬるした
付着物)やスケール(鉱物質の固い付着物)、錆びこぶなどに潜り込んだ菌
には塩素の殺菌効果が及ばないので取り除く。他の殺菌剤の場合も同様
これらの内容を読むと、これをすれば、安心と思う方が多いかと思います。しかし、
これは、民間の温泉旅館・ホテルにとって簡単な問題ではないのです。次に、実際
の循環式浴槽と保健所指導の問題点について図面にしました。